今回は、人気書籍の要約です。このチャンネルをご覧の方々の中にも、●定年退職した後、60歳からどうやって生きればいいのか悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、藤原和博著、「60歳からの教科書」、お金・家族・死のルールについて、公認会計士がわかりやすく解説いたします。ぜひ最後までご視聴ください。


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藤原和博著「60歳からの教科書」

岸田先生、「60歳からの教科書」、お金・家族・死のルールについて、わかりやすく教えていただけるとのこと、よろしくお願いします!



85歳まで生きるとしようか。60歳から84歳まで、どれくらいの自由時間があるかわかるかな?



えーっと、1万時間くらいでしょうか。



60歳から74歳の間は1日の自由時間が11時間、そして75歳から84歳の間は1日の自由時間が5.5時間あるとしようか。そうすると、君の60歳以降の自由時間は8万時間を超えます。この8万時間という時間は君が学校を卒業して仕事をしてきた40年間の労働時間に匹敵する時間です。言い換えると20歳の成人が60歳まで働く40年間と同じだけの時間が60歳にはあるということです。



8万時間もあるのですか?



そうだね。だから、60歳は第二の成人と考えるといいかもしれない。しかも、60歳の君は20歳の頃には持っていなかった知識や経験を持っているだろう。これまでの人生経験を生かせる有利な再出発だね。



60歳までになったとき、どのような知識や経験を持っておけばよいでしょうか。



本書では、60歳で改めて学ぶべき知識を8つ解説しているんだ。1つ目は、時給を知ること。君の時給の計算方法は、年収割る年間総仕事時間となるよね。収入を高くしたいのであれば、時給を高くしなければいけない。しかし、同じ日本に住んでいても、時給の格差は非常に大きいのが現実だ。時給1000円の人もいれば、時給数万円の人もいる。それでは、どうすれば時給の高い人になれるかな。



岸田先生のように公認会計士になることですか?



いや違うね、答えは希少性を身につけることだ。君が社会の中で希少性の高い人になれたら、必ず君の時給は高くなるよ。ちなみに、60歳になった公認会計士には社会的なニーズが無いから、希少性は全く無いよ。



希少性ですね。



2つ目は情報だ。情報を取り扱う能力には、情報処理力と情報編集力の2種類があるけれど、情報処理力とは、計算が早い、記憶力が高いなど、頭の良さそのもののことだね。これに対して、情報編集力とは頭の柔らかさ、つまり、様々な物事をつなぎ合わせる能力のことなんだ。他人の知恵を借りて自分の思考を深めたり、自分の考え方を拡張したりする力と言えるだろうね。60歳からの生活を充実させたいのであれば情報編集力を意識し、スキルを掛け合わせて自分の希少性を高めることが必要となるね。



ここでも希少性ですね。





3つ目は3点魔法陣を描くことだ。自分の希少性を高めるために3点魔法陣を意識してほしい。3点魔法陣とは3つのスキルを掛け合わせることで100万人に1人の存在になることなんだ。まず一点目は、自分の過去の職歴からすでに得られたスキルでいい。例えば営業の仕事をしてきたのであれば、営業スキルでいい。それでも100人に1人のスキルを持っているはずだ。それができたら次は、一点目を少しずつずらしたスキルを習得するんだ。一点目が営業なのであれば、2つ目は企画などを簡単に考えればいいよ。そうすれば君は簡単に100×100で1万人に1人の存在になることができる。ここまで来たら最後の3点目だけは真剣に考えたいところだけれど、ここではサプライズが欲しいね。そんなものを掛け合わせるかのと、周囲の人がびっくりするくらいの組み合わせがちょうどいいだろうね。



いまだとAIのスキルなどが良さそうですね。



4つ目は信用を貯めることだ。60歳から先の人生は長いよ。その後30年程度は人生が続くと考えたいね。その長い人生を幸せにできるかどうかは、君の信用度で決まるんだ。今の君の社会的信用度は一体どのくらいだろうか。君は日頃から挨拶をしっかりとできているかな?約束を守れているかな?人の話をしっかりと聞けているかな?人として大切なことができているかな?老後の必要資金とともに、自分の信用度も準備が必要だと考えておきたいね。



定年退職する前に人脈を作っておくべきですね。



5つ目は時間を有意義に使うことなんだ。個人的な時間か組織的な時間か、処理的な時間か編集的な時間かに分けて、今の自分の時間の使い方を見つめ直してほしい。おそらく、会社で働いていた頃は、組織的かつ処理的な時間ばかりだったと思う。60歳になったら、それを断捨離して、個人的かつ編集的な時間にしてほしいんだ。それが有意義な時間となるはずだよ。



個人的で編集的な時間ですね?自由気ままな時間と言えそうですね。



6つ目は、お金の使い方を大切にすることだね。人生の幸福度は、お金の使い方に大きく左右されるんだ。多くのお金を持っていても、使い方を間違えれば不幸になるかもしれない。逆に多くのお金を持っていなくても、正しく使えば幸せを手にすることができる。



そうですね。大きな買い物が正しいとはかぎりませんね。





7つ目は、プロを買うことだ。何事もプロにお願いするとお金がかかる。そのため、お金を節約するために、プロに依頼をせずに自分でやろうとする人がいるよね。しかし、この選択は間違いなんだ。時間を有意義にすること、お金を正しく使うことを考えると、プロを買ったほうがいい。



これはよくある話ですね。



8つ目は、コミュニティ作りにお金をかけることだ。60歳以降で自分が所属するコミュニティを持っていない人は寂しい人生を送ることになるかもしれない。豪華な食事をしてもひとりぼっちだと寂しいよね。逆に安い居酒屋であっても、最高に気の合う仲間と一緒に食べる食事なら最高に幸せだ。コミュニティに所属していると、人は自分の使命や役割を見いだすことができ、誰かに貢献できることが生きがいになるよ。



わかりました!ありがとうございました。
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