【これを見れば丸分かり】相続財産の名義変更の方法や必要書類を徹底的に解説!
亡くなった方が不動産、預貯金などの財産を所有していた場合、亡くなった方から相続人へ名義に変更する手続きが必要になります。この名義変更には必要書類がたくさんあり、手続きはとても煩雑なものです。今回は、相続財産の名義変更について解説します。
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不動産の名義変更
先生、先日、私の母が他界しました。母が所有していた自宅は私が相続することになるのですが、どのように手続きを行えばよいのでしょうか?
不動産の名義変更ということだね。それには、相続登記が必要となるよ。建物と土地の所有権をお母様から君に移転させるための登記だね。早めに手続きをしたほうがいいよ。
不動産の登記は、法務局で行うんだ。所有権を移転させる場合は、通常は、所有権を渡す人と受け取る人が共同で申請しなければいけないんだけれど、相続の場合は、所有権を渡す人はすでに亡くなっているから、所有権を受け取る相続人が単独で申請することができるよ。
遺言書があるかどうかで違ってくるんだけど、遺言書はあったかな?
いえ、ありませんでした。遺産分割協議を行う予定です。
それならば、遺産分割協議書が必ず必要だね。相続人全員で実印を押すことになるから、全員の印鑑証明書も必要だ。あと、どんな相続手続きでも必要になるけれど、戸籍謄本と住民票だね。被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本と住民票の除票、そして、すべての相続人の戸籍謄本だ。法定相続情報証明制度を使って、法務局で作ってもらった法定相続情報一覧図の写しがあれば、戸籍謄本の提出は不要となるよ。住民票は相続登記しようとする不動産を相続する人だけでいい。相続関係説明図も作っておく必要があるね。
不動産関係のものは、土地または建物の登記簿謄本と固定資産税評価証明書だね。
相続登記が完了すると、登記完了証と、登記識別情報通知書がもらえるんだ。
自動車の名義変更
もう一つ教えてください。母は不動産だけでなく、自動車も持っていたんです。自動車も私が相続することになったのですが、どのような手続きを行えばよいでしょうか?
こちらも不動産と同様に、名義変更が必要となるね。新たに所有者となる相続人の住所地を管轄する運輸支局で手続きをするんだけれど、自動車保管場所証明書を取得してから1ヵ月以内に手続きしなければいけないので注意が必要だよ。廃車にするとしても、いったん相続による名義変更が必要になるよ。
遺産分割協議書が必ず必要だね。相続人全員で実印を押すことになるから、全員の印鑑証明書も必要だ。あと、どんな相続手続きでも必要になるけれど、戸籍謄本と住民票だね。被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本と住民票の除票、そして、すべての相続人の戸籍謄本だ
そうだね、自動車検査証、保管場所証明書が必要になるね。あと、運輸支局のホームページから申請依頼書をダウンロードして記入しなければいけないよ。
・自動車検査証
・相続人の自動車保管場所証明書
・申請依頼書
・手数料納付書(検査登録印紙を添付)
・自動車税申告書
・代理人に委任する場合は委任状
預貯金の名義変更
最後に、銀行預金の名義変更の手続きについて教えてください。
銀行預金を継続して使うのであれば、預金口座の名義変更することになるね。使わないのであれば、預金口座を解約してしまって預金を払戻してもいいだろうね。いずれにせよ、相続人が手続きを行わなければいけないよ。
銀行預金の名義変更に必要となる書類を教えてください。
金融機関によって多少は違ってくるけれど、遺産分割協議書はどこでも必要だ。相続人全員で実印を押すことになるから、印鑑証明書も必要だね。あと、どんな相続手続きでも必要になるけれど、戸籍謄本と住民票だね。被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本と住民票の除票、そして、すべての相続人の戸籍謄本だね。通帳とキャッシュカードが見つかったのであれば、それも提出しなければいけないよ。
・遺産分割協議書
・被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本
・全ての相続人の戸籍謄本
・全ての相続人の印鑑登録証
・相続手続依頼書
・被相続人の通帳、キャッシュカード
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