【FP3級対策】価値観に沿った人生を実現!生活設計の作り方を紹介

【FP3】ライフプランを作成する3つの手法

今回は、ファイナンシャル・プランニングの目的とその具体的な手法について学習しましょう。

目次

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ライフプランニングの目的とマネープラン

人はそれぞれ、結婚や子育て、住居、老後の暮らしなどについて自分の価値観をもち、それにもとづいて生きています。

こういった自分の価値観にもとづく生き方のことをライフデザインといいます。

ライフプランニングとは、このライフデザインにもとづいて具体的な生涯の生活設計を立案することをいいます。

そして、お客様が立案したライフプランを実現するためには、それに必要なお金を準備すること、すなわち、マネープランが必要となります。

ライフプランニング作成手順と手法について

マネープランを作るには、就職や結婚、住宅の取得などのライフイベントに対応した資金ニーズを把握することが必要になります。

ライフプランニング作成の流れ~情報の収集と把握~

ファイナンシャル・プランナーがお客様に対してライフプランニングを行う場合には、まず、お客様の生活設計と現在の資産状況などについて情報収集を行い、ライフイベントとその資金ニーズを明確化します。

次に、お客様のライフプランにおいて不足する資金を計算し、その不足を解消するため、資産運用や家計の見直しなどの提案を行います。

もちろん、ライフプランを立案するだけでなく、その実行をサポートし、その後は毎年、定期的なフォローを行います。

①ライフイベント表の作成

ライフイベント表とは、お客様とその家族の将来のライフイベントを時系列に並べたものです。結婚、子供の進学、住宅取得、退職など、重要なイベントを予想します。

ファイナンシャル・プランナーの仕事として、ライフイベント表を作成することは、重要な仕事の一つです。

②キャッシュ・フロー表の作成

ライフイベントを実行するためには、資金が必要となります。そこで、キャッシュ・フロー表を作成し、必要な金額を予想します。

キャッシュ・フロー表とは、現在の収支状況や今後のライフプランをもとに、将来の収入と支出、および貯蓄残高を予想した表です。

キャッシュ・フロー表を作成することで、現時点で運用を開始した資金がいくらへ増えるのか、それが老後資金として十分な金額になっているのか、個人のマネープランを考えることができます。

キャッシュ・フロー表では、お客様の収入と支出を把握します。

【手順1】収入を把握する(手取りで計算)

ここでの収入は年収ではなく、実際に使うことができる可処分所得によって把握します。

可処分所得は、年収から所得税と住民税および社会保険料を差し引いた後の金額です。

可処分所得 = 年収 ー(所得税・住民税 + 社会保険料)

【手順2】支出を把握・想定する(ランニングコストと将来の出費)

支出として、食費・光熱費などの生活費、家賃・ローン返済などの住居費、学費などの教育費を把握します。

わが国の物価水準は、ほとんど上がっておらず、デフレ経済と呼ばれる状況にはありますが、キャッシュ・フロー表に記入する支出額は、インフレを前提とした将来価値で表すのが一般的です。

すなわち、現在の金額に(1プラス変動率)を経過年数分乗じて将来価値を計算します。

将来価値(支出額) = 現在の金額 ✕(1 + 変動率/100)経過年数

例)・・・

  • 現在の金額:100万円
  • 変動率:+0.5%
  • 経過年数:30年

仮に上記の場合で計算すると、

将来価値=1,000,000円✕(1+0.005)30=1,161,400円

となります。今回の条件で30年間の物価上昇を見越しておくと、「161,400円の余裕を持つ必要がある」ということが事前にわかります。

支出のなかでも金額が大きいのが、教育資金、住宅取得資金、老後資金の3つで、これらは人生の3大資金といわれています。

【手順3】年間収支の計算(貯蓄と資産運用)

年間の可処分所得から年間支出合計額を差し引くと、その年間収支が計算されます。

収支がプラスのときは貯蓄するものとし、マイナスのときは貯蓄を取り崩すものと考えましょう。

なお、貯蓄は、金融商品で運用していることを想定しましょう。

そのような資産運用の成果として、利息や配当、値上がり益が発生し、貯蓄から金融収益が発生します。

したがって、前年度の貯蓄残高に、今年の年間収支と金融収益を加算または減算した金額によって、今年の貯蓄残高を計算することができます。

③個人のバランスシートの作成

次に、家計バランスシートを作成します。これは、個人の資産と負債を並べて計上した貸借対照表のことをいいます。

バランスシートは、左側に資産を時価で計上し、右側に負債の残高を計上します。

そして、資産から負債を差し引いた純資産を計上します。

この純資産が、お客様が持っている正味の財産ということになります。

まとめ

今回は、ライフプランニングの目的と手法について学習しました。ライフイベント表、キャッシュ・フロー表、家計バランスシートの3つは必ず作成できるようになりましょう。

以上

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