【高校生/家庭科】将来の年金はいくら貰えるの?【第7話】

生活の中で起こりうるリスクや老後への備えについて解説します。

怪我や事故などで予想外の出費が必要になることもあります。

日頃から備えておくことでリスクが起きても対応することができます。

目次

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【前回の復習】クレジットカードを賢く使おう

高校生

岸田先生から、成人になってクレジットカードを持つことになっても、使いすぎてはいけない、お金を借りすぎてはいけないと教えられました。
今日は7回目の講義を受講します。

前回の話を読んでいない人はコチラ

『保険』で予想外のリスクに備えよう

岸田先生

私たちの人生には、病気やケガ、火災や事故など、たくさんのリスクがあるよね。

バイクに乗っているときに転倒してケガをする、あるいは、自転車で他人にぶつかってケガをさせてしまうことも考えられるだろう。
そんな場合、ケガの治療費やバイクの修理代など、お金が必要になるよね。

こういった予想外の出費に対して、どうやってお金を備えておくべきか、わかるかな?

高校生

うーん・・・
そんなときは親に助けてもらいたいところですが、成人になると、自分で解決しなければいけませんよね。
どうすればよいのでしょうか?

岸田先生

それは、保険に加入しておくことだ。
保険は、様々なリスクに備えて、みんなで少しずつお金を出し合って、必要なお金が支払われるようにする仕組みなんだ。

日本の手厚い社会保険と民間保険

高校生

なるほど、必要なお金を受け取ることができるならば、安心ですね。

岸田先生

保険には、社会保険と民間保険がある。

日本人みんなが利用するのが社会保険だ。
年金保険、医療保険、介護保険、雇用保険、労災保険など、日本には手厚い社会保険制度がある。
それでもリスクをカバーできないときは、民間保険の利用を考えればいい。

民間保険には、人に対する生命保険と、モノに対する損害保険がある。
ここで、民間保険について勉強しておこうか。

高校生

保険はたくさん種類があるんですね!?

岸田先生

君たちのお父様が突然病気で死んでしまったら、君たち自身やご家族の生活はどうなる?

高校生

うちは父が会社で働いていて、母は専業主婦なので、父がいなくなると生活に困ってしまいます!

遺族年金の不足を民間保険が補う

岸田先生

そうだね、会社員の遺族には、国からは遺族基礎年金と遺族厚生年金が支給されるけれど、それでも年間150万円くらいなので、生活するには足りないよね。

そんなときには、民間の生命保険に入っておいて、保険金を受け取ることができるようにしておくんだ。

高校生

私が働き出すまでは、まとまったお金が必要ですね。

リスクの意味と保険の考え方とは?

岸田先生

そうだね。

ただし、ここで注意してほしいのは、お父様が死亡する「リスク」というものが、何を意味しているかということだ。
「リスク」というのは、君たちが学生なのでお金が無いこと、お母様が若いので年金をもらえないこと、そのために生活できなくなることが「リスク」だよね。

高校生

そうですね。
考えたくないですけどね!

岸田先生

それでは、君たちが大人になって、お父様が90歳で死亡するケースはどうだろう?
生活に困ってしまうかな?

高校生

そのときは、私も自力でお金を稼いでいるでしょうし、母も年金暮らしをしているはずです。
生活に困ることはないですね。

岸田先生

そうだね、だから、君たちが学生の間には、お父様に民間の生命保険に入っておいていただくほうがいいんだ。
これが死亡保険の考え方なんだよ。

高校生

なるほど、家に帰ってから、うちの父に聞いてみます。

老後にもらえる年金について

岸田先生

ところで、老後に長生きした場合、公的年金だけで、生活費はどれくらいカバーできるか知っているかな?

高校生

そうですね・・・
生活費として毎月30万円くらい必要ですから、それくらいはもらえるのではないしょうね。
医療費や介護費用もかかりますから。

岸田先生

いやいや、公的年金だけだと、そんなにもらえないんだよ。

公的年金には、すべての国民が加入する国民年金と、会社員だけが加入する厚生年金があるけれど、国民年金だけでは月に6万円くらい、厚生年金をもらったとしても、月に10万円から15万円くらいしかないんだ。
自営業だった人は、老後の生活費が6万円では全然足らないし、会社員だったとしても20万円では、ちょっと生活が苦しいだろうね。

高校生

えーっ!?
公的年金ってそんなに少ないのですか!?

岸田先生

そうなんだよ。
これでも日本の財政赤字は増える一方なんだ。
君たちの将来は、年金の支給額がもっと少なくなる可能性が高いね。

老後に不足する金額を資産形成で貯めよう

高校生

岸田先生!
私たちはどうすればいいのですか!?

岸田先生

そんな老後のために、自分で最低でも2千万円くらいは貯めておくんだよ。
資産形成が必要なんだ。

会社員の場合、投資信託を毎月2万円ずつ、25歳から60歳まで35年間にわたって買い続けることができれば、老後2千万円を準備することは十分に可能だ。
そんなに難しい話ではないよね。

自営業の場合だとすれば、毎月6万円くらい買い続けることが必要だね。

高校生

なるほど!
毎月2万円ならば、私にもできそうですね。

資産形成を後押ししてくれるお得な制度

岸田先生

日本には、資産形成を応援してくれるオトクな制度があるんだ。
これは、イデコや積み立てニーサという制度。

この制度を活用すれば、投資したお金に係わる個人の税金を減らしてくれるんだ。
早いうちから老後資金の準備を始めることが重要だね。

高校生

はい!
ライフプランをしっかり考えて、計画的にお金を貯めるようにします!

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