【高校生/家庭科】資産形成の基本は教育への投資【第1話】

「投資」について色々な角度から解説します。

18歳になると、社会では大人としてみなされます。

このシリーズでお金とうまく付き合う方法について学びましょう!

目次

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高校生

家庭科の授業が始まりました。
今日は「資産形成と投資」がテーマのようです。

成人すると様々な契約ができるようになる!

岸田先生

いまは18歳になると、法律上の大人として扱われる社会になった。
つまり、高校3年生になって18歳の誕生日を迎えると、君たちも大人の仲間入りをすることになるんだ。

高校生

岸田先生、大人になると、何ができるようになるんですか?

岸田先生

親の同意が無くても、携帯電話を契約したり、一人暮らしのために賃貸アパートを借りたりすることもできるようになるね。
銀行や証券会社で個人口座を開くこともできるようになる。
クレジットカードを作ることができるし、ローンを組んでお金を借りることもできるようになるね。

【要注意】成人になって結んだ契約は簡単には取り消せない

高校生

それはすごいですね、18歳でも、でっかい買いものができるようになるってことですね。

岸田先生

大きな買い物をしても簡単に取り消すことができないので、注意が必要なんだ。

大人の世界には、若者を狙った悪い人もいるんだよ。
「簡単に稼ぐことができる仕事」とか「誰でも儲かる投資」とか言って、お金を騙し取ろうとする人たちだ。
うまい投資の話には注意しなければいけないよ。

社会はたくさんの「投資」で成り立っている!

学校での勉強が投資ってどういうこと?

高校生

岸田先生、「投資」って何ですか?

岸田先生

君たちは、いま授業料を払って学校で勉強しているだろう。
これは、教育という投資だ。

高校生

えっ!?
教育が投資って、どういう意味ですか?

岸田先生

いま君たちが学校で勉強しているのは、将来、働いてお金を稼ぐようになるためだ。

でも、勉強するために授業料を払うよね。
将来お金を稼ぐために、いまお金を支払っているわけだ。
これが投資なんだ。

高校生

なるほど!
就職すれば、お金を稼いで親孝行することができますね。

自分への投資と他人への投資の違いについて

岸田先生

そうだね。
高い授業料が無駄にならないよう、がんばって勉強しなければいけないよ。

一般的に投資には、自分への投資と他人への投資があるんだ。
この意味はわかるかな?

高校生

他人への投資ですか?
他人のためにお金なんて出せませんよ。

岸田先生

それはそうだけど、出したお金を将来2倍になって返してくれるとすれば、どうする?

高校生

それは、相手が信用できるかどうかによりますね、お金を持ち逃げされることが心配ですから。

岸田先生

それでは、トヨタ自動車やソニーのような世界的な大企業だったらどうだろうか。
信用できるよね。
お金を大きく増やしてくれそうだよ。

「株式」のシンプルな仕組みを学ぼう

高校生

でも、そんな大企業が、私たちにお金を求めてくるんでしょうか?
大企業はお金持ちでしょう?

岸田先生

いや、そもそも企業というのは、私たちのような一般の人たちから、小口のお金をたくさん集めることで成り立っているんだ。
元手がないと商売は始められないから。

一人あたり数千円とか数万円いう小さなお金をたくさんの人たちから集めて、総額で数百億、数千億円といった巨額なお金を元手とするんだ。
そのお金を上手に使って、お金を稼いでいるんだよ。

高校生

へぇー、そうなんですか!?

岸田先生

このように、私たちが企業へ出した小口のお金のことを「株式」というんだ。
そして、「株式」を買うことを、「株式」へ投資するというんだよ。

株式への投資はお金が増えたり減ったりする

高校生

それはすごいですね!
でも、その株式に投資したお金は、必ず増えて返ってくるんですか?

岸田先生

それは約束されていないよ。

株式を売ればお金が返ってくるけど、その金額は、その企業がお金を稼いでいるかどうかによって変わるんだ。
稼いでいる企業の株式だと、お金が増えて返ってくるけれど、稼いでいない企業の株式だと、お金が減ってしまうこともあるね。

高校生

それは恐いですね・・・。

岸田先生

確かに、当たり外れはあるかもしれないけど、株式投資を行えば、お金が増えて返ってくる可能性のほうが圧倒的に高いんだよ。

GoogleやAppleみたいなガーファと呼ばれる最先端のテクノロジーを持つ企業は、ここ数年で急成長したので、それらの株式へ投資していた人たちは、ビックリするほど大儲けできたんだよ。

教育という投資でまずはお金を稼げる人材を目指そう

高校生

なるほど、成長する企業の株式を買えば、お金が増えるんですね!
他人にお金を稼いでもらうって、ラクでいいですね。

岸田先生

うーん、その発想は間違っていないからいいけれど。
まずは株式を買うためのお金を貯めるために、自ら働かなければいけないね。

高校生

だから、私たちには、教育という投資が必要となるのですね。

岸田先生

そうだね。

でも、幸せな日常生活を行うには、お金を貯めるだけではなく、使うことも必要だ。
どうしても足りないお金は、他人から借りることもあるだろう。

生きていくうえで無くてはならない「お金」と、どのように付き合っていくか、この家庭科の授業でしっかりと勉強してくださいね。

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